医学部予想問題 — ことわざ
日々勉強して難関の医学部を目指すのは、志望校に受かってお医者様になりたいからですね。人命救助の最前線という尊いお仕事ですし、なるのが大変な分、社会的地位も財産も得られて(おそらく)結婚にも有利です。おうちが代々お医者様の家系で、それ以外の選択肢が与えられていないというサラブレッドなケースもあるでしょう。
一方、試験を受けさせる側の目的はなんでしょう?すぐ浮かぶのは、優秀な学生を選抜するため、ですね。では優秀な学生とは?
日本の大学は、名門校に入ったらそこで勝ちみたいな側面があります。東大のような旧帝大や早慶などは特にそうです。
ただし医学部の場合は、卒業時に国家試験に受からないといけません。覚えることも多いので、通常4年間のところ6年間通わないといけません。つまり大学としては、入学後もコンスタントに勉強を続けられる、忍耐力のあるまじめな学生が欲しいでしょう。
では、そういう優秀な学生をどうやってたった1日2日の試験で選り分けるのか?それは、100点を取らせないような難しいテストをすることで、可能となります。つまり試験を課す側としては、ストレスを与える出題をして、かつ点差をつけさせたいのです。
英語の基本的な問題もできないような学生は、医学部に入ってからも延々と続く、医学書を原書で読むための英語の授業についていけません。また、試験は日数も限られ、受験科目数も3つや5つです。そういう制約がある中で大学は「これは普通の受験生では解けないだろう」という難問を課し、受験生の得点をバラつかせる必要があります。
私も学生時代、全国採点の採点バイトをやっていました。難問でストレスがかかった際に、それをものともせずがんばって解答をして来た学生の根性は、採点者にも通じます。
今回は解くのにストレスのかかる、普通は知らないだろうという難しめの問題を用意してみました。英文和訳の問題です。加速度的に難しくなるよう、並べてあります。Here we go!
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次の英文を読み、直訳ではなく意味の近い日本語のことわざを書きなさい。
① No pain, no gain.
② Time flies.
③ Necessity is the mother of invention.
④ The pen is mightier than the sword.
⑤ Easy come, easy go.
ここまでは、小手調べの問題でした。これぐらいだと、日本語のことわざを出題して、「次のことわざを英語で書きなさい」という問題で出てもおかしくありません。つまり丸暗記が必要なレベルです。
⑥ When in Rome, do as the Romans.
⑦ Out of sight, out of mind.
⑧ The grass is always greener on the other side of the hill.
⑨ A picture is worth a thousand words.
ここらへんは一部を空欄にして「当てはまる英単語を書け(または選べ)」といった問題で出てもおかしくありません。日本語と英語がほぼ合致していますから、まだ予想でなんとかなるレベルですね。⑦は以前、帝京大学医学部の予想問題でも出したやつです。
⑩ The early bird catches the worm.
⑪ Don't count your chickens before they hatch.
⑫ Too many cooks spoil the broth.
⑬ Two heads are better than one.
⑭ God helps those who help themselves.
⑮ Vengeance is mine. I shall repay.
ここまで来ると、一度は目に触れていないといきなりは解けないというレベルかと思います。英文の日本語のことわざが逐次対応ではないですし、定型となっていることわざの意味を英語ではどう言うのかを知っておかないと厳しいです。
解けましたか?解答は明日、公開しますね。