藤田保健衛生大学の予想問題 ー ケネディ大統領のスピーチの解説 1/6
東京はよく晴れた、気持ちよい日曜日になっています。火曜日からは3週間の福岡出張です。
藤田保健衛生大学の予想問題のお題は、1962年にジョン・F・ケネディ米大統領がテキサス州で行ったスピーチでした。予想問題本体はこちらです。
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当時はといえば、東西冷戦まっただ中。1957年にソ連がスプートニック号を打ち上げ、1961年には同じくソ連のユーリ・ガガーリン飛行士が人類初の有人飛行を成功させました。このように、アメリカは宇宙開発競争で後塵を拝していたのです。
写真はソ連のロケットです。よく見るとアルファベットではない文字が書かれていますね。
同じ時期にはキューバ危機などもあって、ケネディ大統領は大きな政治的プレッシャーにさらされていました。そこで大統領は1961年に議会で、”Put a man on the moon by the end of the decade.”「10年以内に人類を月に行かせる」という月面着陸計画を発表しました(NASAの公式サイトより)。
The Decision to Go to the Moon: President John F. Kennedy's May 25, 1961 Speech before Congress
さらにそれをテキサス州ヒューストンのライス大学で繰り返したのが、今回のスピーチだったというわけです。まさに問6の点ですね。
NASAがフロリダ州にあったケネディ宇宙センター近くにロケット打ち上げ拠点を探していたところ、土地を寄付したのがスピーチの舞台となったライス大学だそうです。太っ腹ーーー。でもそのおかげで、歴史教科書にその名が残ることになりました。
さて、この予想問題の解答をまとめると、以下のようになります。
問1.英文の空所1, 2, 3, 9, 10に、それぞれ与えられた文字で始まる単語を入れなさい。
[空所1]: delighted
[空所2]: greater
[空所3]: despite
[空所9]: continue
[空所10]: because
問2.下線部5のStated in these termsのtermsに該当するものは何か。もっとも適切な意味を選び、アルファベットで答えなさい。
d. 過去5万年を半世紀に短縮して考えること
問3.英文の空所4, 6, 7, 11に該当する英単語を選択肢から選び、アルファベットで答えなさい。
[空所4] d. unknown, unanswered, unfinished
[空所6] a. month, week
[空所7] a. breath-taking
[空所11] b. moon
問4.下線部8のby those whoと同じ意味でないものを次の選択肢から選び、アルファベットで答えなさい。
a. by the astronauts who
問5.下線部12の it が指すものを次の選択肢から選び、アルファベットで答えなさい。
c. Mount Everest
問6.ケネディ大統領がこのスピーチで伝えたかったメッセージとしてもっとも適切なものを1つ選び、アルファベットで答えなさい。
b. アメリカが世界で初めて月面着陸を成功させる、という決意を米国民に示す
スピーチ内容および解答の詳細は、明日からこつこつ書いていきますね。