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医学部合格応援団!英語で満点を取るための演習ブログ

ロンドンから月水金更新。英検1級の公認会計士が、入試でよく出る英文法や単語を詳しく解説しています。

藤田保健衛生大学の予想問題 ー ケネディ大統領のスピーチの解説 2/6

新しい週です!週末で体がなまってしまったのか1日が長かったですが、まだまだ月曜日…。会議ばかりで机にいる時間がない日というのは、成果を実感しにくくてつらいです。

さて、愚痴ばかり言っていないで問1と問2から解説を書いていきますね。ヒントとして最初の1語が与えられており、該当する英単語を書くという問題でした。予想問題本体はこちらです。

medicpress-harada.hatenablog.com

1.英文の空所1, 2, 3, 9, 10に、それぞれ与えられた文字で始まる単語を入れなさい。

I am  1 (                   ) to be here, and I'm particularly  1 (                   ) to be here on this occasion. 

We meet at a college noted for knowledge, in a city noted for progress, in a State noted for strength, and we stand in need of all three, for we meet in an hour of change and challenge, in a decade of hope and fear, in an age of both knowledge and ignorance. The  2 ( g                 ) our knowledge increases, the  2 ( g                  ) our ignorance unfolds. 

3 ( D              )  the striking fact that most of the scientists that the world has ever known are alive and working today, 3 ( d              )  the fact that this Nation¹s own scientific manpower is doubling every 12 years in a rate of growth more than three times that of our population as a whole, 3 ( d                )  that, the vast stretches of  4 the (                  ) and the (                      ) and the (                      ) still far outstrip our collective comprehension.

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では、1文ずつ見ていきましょう。

[空所1]:

★I am  1 ( delighted ) to be here, and I'm particularly  1 ( delighted ) to be here on this occasion. 

 

これはスピーチの開始箇所です。来賓のケネディ大統領も「今日この場に来られて光栄です」的なことを言っているのだろうということが想像できます。

ただし、最初の文字はdですから、「光栄だ」という形容詞honoredではいけません。似たような意味で「喜ばしい」という意味のdelightedという形容詞を思い出していただきたいところです。もし最初の文字がtだったら、thrilledにして

★I’m particularly thrilled to be here on this occasion. 「今日この場に列席でき、特に興奮しております。」

という文になったと思われます。公的な演説の開始としてhonoredやdelightedとともによく聞くので、一緒に覚えておきましょう。

 

ちなみにhonorという単語はcolor, favoriteなどと同じで、イギリス英語ではhonour, colour, favouriteとuが入ります。イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどイギリス連邦の大学を受験するのでない限り、入試ではuなしの形で統一するのがよいでしょう。

 

★We meet at a college noted for knowledge, / in a city noted for progress, / in a State noted for strength, / and we stand in need of all three, / for we meet in an hour of change and challenge, / in a decade of hope and fear, / in an age of both knowledge and ignorance.

 

これは少し長い文ですので「/」で区切ってみました。スピーチ原稿のためか、分かりやすいよう区切りごとにカンマが振ってあることが分かります。これが論文だとこれほど句点は入れませんので、自分で適切な箇所に「/」を入れながら長文を読むように心がけてください。

「その知識で知られた大学、進歩で知られた都市、そして強靭さで知られた州に、我々は集っています。そして今、我々にはこの3つすべてが必要です。なぜなら(forを”because”の代わりに使用)我々は、もっとも大きなチャレンジの時を生き、希望と恐怖の10年、そして知識と無知の(綯い交ぜとなった)時代にいるからです」

演説がうまくて大統領にまでのぼりつめたケネディさんですから、hour → decade → ageとどんどん時間軸をシフトさせて効果を出しています。

 

[空所2]:

★The  2 ( greater ) our knowledge increases, the  2 ( greater ) our ignorance unfolds. 

 

これはThe + 形容詞A, the + 形容詞Bの構文です。「Aであればあるほど、ますますBである」という、試験ではよく聞かれる形ですね。「我々の知識がxxxに増えれば増えるほど、ますます我々の無知なのがxxxに露呈する」と言っていますので、gで始まる形容詞でかつ「~に増える」という言い方をするのはgreatぐらいかなと気づけば、解けます。

 

[空所3]:

★3 ( D              )  the striking fact / that most of the scientists that the world has ever known are alive and working today, / 3 ( d              )  the fact that this Nation¹s own scientific manpower is doubling every 12 years / in a rate of growth more than three times that of our population as a whole, / 3 ( d                )  that, the vast stretches of  4 the (                  ) and the (                      ) and the (                      ) still far outstrip our collective comprehension.

 

最初の空欄は少し分かりづらいですが、2つ目は並列する書き方でdxxxx the fact that~となっています。これは決まった言い方で、「~という事実にもかかわらず」という意味のdespiteが正解です。言い換えるとすれば、in spite of the factですね。外見も意味も、despiteの親戚みたいなイディオムです。

 

さて大統領は、

  1. Despite the striking fact / that most of the scientists <that the world has ever known> are alive and working today「世界で有名な科学者のほとんどが現代に生きて活躍しているという、驚異的な事実にもかかわらず」
  2. despite the fact / that that this Nation’s own scientific manpower is doubling every 12 years / in a rate of growth more than three times that of our population as a whole「この国の科学に携わる人口が12年ごとに倍増し、そのペースは全人口の伸びの3倍以上に該当するという事実にもかかわらず」
  3. despite that「こうした事実があるというのに」

と3度にも分けて事実を並列し、余韻を残す話し方をしています。

 

ではそこまでして何を言いたかったのかというのが、次の文です。

[空所4]:

the vast stretches of  4 the (        A        ) and the (          B          ) and the (          C         ) still far outstrip our collective comprehension.

 

なかなか難しい文です。先日ご説明した、the + 形容詞で「その形容詞の表すもの全般」を指すという構文です。もし最初はこの構文に気づかなくても、選択肢を見ると

a. increadible, amazing, fascinating「信じられないほどすばらしいもの」

b. strongest, wisest, bravest「強く賢く勇気のあるもの」

c. best, worst, strangest「最高で最低で最も奇妙なもの」

d. unknown, unanswered, unfinished「知られておらず、答えが出ておらず、完了してもいないもの」

という風に、形容詞がずらっと並んでいます。動詞はどれか分かりますか?stillとfarという助動詞が2つ並んだ後にある、outstripです。

つまり、AとBとCなものがvast にstretchしている(非常に広範囲にわたっている)ため、our collective comprehensionをoutstripしているのです。

 

とりあえず、分からない箇所は抜いたままで文章を読み進めてみましょう。このやり方で少なくとも半分は意味が分かるようになります。「Despite thatで説明した諸々にもかかわらず、ABCなものがひどく広がっており、我々の知識を総結集した理解をいまだに大きくoutstripする」と言っています。

outstripはoutrun・outpaceといった動詞と同じで、「追い越す」「打ち負かす」という意味です。farはvery muchの意味で使ってあります。outstripという距離や追い抜く・追い抜かないの話だから、very muchよりも距離に関係するfarを使っているのですね。

つまり、優秀な科学者の多い現在、しかもその数が激増しているというのにAとBとCのせいでour collective comprehension「我々の知の集積」が打ち負かされている、と嘆いています。

知の集積を打ち負かすようなA・B・Cは、どちらかというとネガティブなものに違いないと想像できます。すると、空所4に該当するのは上記の選択肢うちdと解けます。