医学部合格応援団◆英語上級者向け演習ブログ

ロンドンから隔日更新。英検1級の公認会計士が、入試でよく出る英文法や単語を詳しく解説しています。

藤田保健衛生大学の予想問題 ー ケネディ大統領のスピーチの解説 6/6

またまたTGIF!な時間となりました。いくら仕事に情熱を持っていても、金曜日の夕方というのは嬉しいものです。

スピーチも佳境です。最後まで一気に読んでみましょう。

 

I am delighted that this university is playing a part in putting a man on the 11 (               ) as part of a great national effort of the United States of America.

Many years ago the great British explorer George Mallory, who was to die on Mount Everest, was asked why did he want to climb it. He said, 1”Because it is there."

Well, space is there, and we're going to climb it, and the moon and the planets are there, and new hopes for knowledge and peace are there. And, therefore, as we set sail we ask God's blessing on the most hazardous and dangerous and greatest adventure on which man has ever embarked. Thank you.

 

3.英文の空所11に該当する英単語を選択肢から選び、アルファベットで答えなさい。

a. spaceship

b. moon

c. space

d. rocket

 

5.下線部12 it が指すもっとも適切なものを次の選択肢から選び、アルファベットで答えなさい。

a. the mountain

b. the space

c. the moon

d. Mt. Everest

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ではいつも通り、文頭からガシガシ読んで行きましょう。 

 

★I am delighted that / 私はthat以下をうれしく思います。

this university is playing a part / この大学が役割を果たすことを

in putting a man on the 11 (       A       ) / 人類をAに乗せることに関して

as part of a great national effort of the United States of America. アメリカ合衆国を挙げての努力の一部として

 

ライス大学は、NASAがロケット発射基地を探していた時に敷地を寄付したのでした。大統領はこの点を褒めています。

問3は、このスピーチの根幹にかかわる部分です。正解できましたね?アメリカは当時、宇宙開発競争でソ連の後塵を拝し、汚名挽回として人類の月面着陸というウルトラCを考え付いたのでした。ですから下線部11に入る言葉は、当然b. moonです。

 

★Many years ago / 何年も昔

the great British explorer George Mallory, / 偉大なるイギリスの山岳家、ジョージ・マルロイ氏は

who was to die on Mount Everest, / 彼はその後エベレストで亡くなることになるのだが(be動詞 + to + 動詞の原型で「将来~する見通しの」という用法)

was asked why did he want to climb it. なぜ登りたいのかと聞かれた。

 

He said, 12”Because it is there." マルロイ氏は「それがそこにあるからだ」と答えた。

 

問3は、下線部12のitについて

a. the mountain

b. the space

c. Mt. Everest

d. the moon

のうち、もっとも適切なものを選びなさいという問題でした。「もっとも適切な」という点が肝ですね。一瞬aのthe mountainでもいいかと思いますが、最後まで選択肢を見ると、より適切なMt. Everestが選択肢cに入っており、これが正解です。

このitは、why did he want to climb itのitと同じものを指しています。マルロイ氏の墓標となってしまった、エベレスト山のことです。

 

★Well, space is there, / さあここで、宇宙はそこにあります。

and we're going to climb it, / そして我々はそこに到達するつもりです。

and the moon and the planets are there, / 月や惑星もそこにあります。

and new hopes for knowledge and peace are there.そして新たな知識や平和への希望もそこにあります。

 

★And, therefore, / よって

as we set sail / 我々が帆を張る時、

we ask God's blessing / 我々は神のご加護を(on以下~の上に)祈ります。

on the most hazardous and dangerous and greatest adventure / もっとも冒険的で危険に満ち、かつもっとも偉大なアドベンチャー

on which man has ever embarked. / これまで人類が挑戦した

 

hazardousの名詞形はhazardで、日本語でも車のハザード・ランプとして使われています。hazardは危険で、hazardousは危険な状態を指す形容詞です。dangerousに比べて、特に自然環境によって引き起こされる危険な状態を指します。

 

★Thank you.ご清聴ありがとうございます。

 

スピーチの締めくくりは、小さな集まりでもこのような大統領による公式なものでも、Thank you.です。

 

演説の名手、ケネディ大統領の実際のスピーチはこちらをどうぞ。

JFK RICE MOON SPEECH

Windowsメディア・プレイヤーがあれば、一番上のリンクSee and hearで聞けます。まず国歌斉唱と神への祈り、ライス大学学長による大統領の紹介があってから、大統領が登壇します。ケネディ大統領は、ライス大学の名誉教授に任命されていますね。この予想問題ではかつ割愛した、スピーチのほかの部分も聞けますよ。

5分の短いバージョンは、3つめのSee and hearで聞けます。ところどころで入る拍手が、アメリカ人の琴線に触れた箇所なのだなと感慨深いです。We choose to go to the moon.あたりはやはり盛り上がりますね!