やったもん負け
下のリンクは、海外でタバコのパッケージに使われるガン患者の写真です。閲覧注意です。
こういう写真付きのタバコが、コンビニのカウンターなどにずらっと並んでいます。喉や口にできたガンや、手足が壊死した写真はあまりに痛そうでグロく、目の端に入るだけで気持ち悪くなります。
喫煙が肺がんなど死を招く病気の元凶となることは、昔から海外では広く言われてきました。F1など国際スポーツ試合でも、タバコ会社はスポンサーになることが禁じられて久しいです。
一方日本では、タバコ農家のロビー活動もあって、海外のように怖い病気の写真がタバコのパッケージに載ることはありません。タバコの値段も、1箱1,000円とかする欧米に比べるとびっくりするほど安いです。成人男性の4割、女性も1割以上がスモーカーという統計もあります。
出張中の福岡は、マッチョな風土もあってか特に喫煙者が多いように感じます。電車の隣の席などに座られると、吐き気を催す臭いがしますので。
ニコチンには中毒性がありますから、手を出したら大変にやめづらく出来ています。吸い始めたら最後、完全にやめるには相当の意思の力や、禁煙外来に通うお金が必要となります。
受験生の方、まだタバコを吸っていないなら、今後も絶対に吸わないでください。大事な自分の体のためにも、周りにいて煙や悪臭、吸殻で迷惑をこうむる人々のためにも、膨らむ一方の社会保障費のためにも、喫煙はしてはいけません。
やったもん負け、それがタバコです。先輩や友人に誘われても、上のリンクの写真を思い出して自制してください。医師を目指すあなたなら、なおさらです。
あなたの体は、あなただけのものではありません。これまで育ててくださった家の方、そして将来あなたのおかげで助かる数千人の患者さん、その期待をあなたは背負っています。
人々の役に立つ健康なお医者様への道を、タバコなんかのせいで閉じないでください。