日大医学部の予想問題 ー 麻薬関連記事の解説 1/4
前々回、長文読解のコツとしていかに問題文と選択肢からある程度の内容を得るか、という点を説明しました。2~3割ぐらい内容を掴めると、理想的です。
普段の学校や塾の授業でも、予習でなんとなくの難易度や分量を理解して概要を分かっておくと、その後の授業がぐっと楽に分かりやすくなりますね。学習効率が高まるのは、
・どれだけ短くてもいいから少しの予習
・真剣な授業傾聴
・そして全体を見直す復習
の3本立てです。
それぞれで2:6:2ぐらいの理解をして完璧を期すやり方がいいと、高校時代に習いました。いつも出来たわけではないですが、ちゃんとこのメソッドでやった時はその効果を実感できました。
英語の試験も同じです。大問に取り組む最初の3分で分かる範囲の情報を集めてから、本文に入りましょう。
日大医学部は各文章に番号がふってあり、段落の形を取りません。ただ、他大学のようにいくつかの段落から構成される長文読解問題が出る場合は、各段落の最初の文を読み、それから最初と最後の段落を読むことで、大枠が掴めます。
日大医学部の予想問題と用語解説はこちらです。
medicpress-harada.hatenablog.com
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例文に戻って、第1文と関連する問3から見てみましょう。いつも通り、区切りながら前からガシガシ読んで行きます。
第1文: The drug carfentanil, so A it is considered a terrorist threat, has been legal in China - until now.
★The drug carfentanil, / カルフェンタニルという麻薬は
so A it is considered a terrorist threat, / とても A なため、テロの脅威と取られているが
has been legal in China / 中国では合法だった
- until now. / 今の今まで
下線部Aに該当する選択肢は、以下の通りでした。
a. deadly
b. effective
c. strong
d. powerful
ここまでの準備段階で、カルフェンタニルは恐ろしい麻薬らしいということが分かっています。しかもアメリカで過剰摂取が続いたり、ごく少量で人を殺傷する威力があるというようなことも書いてありましたね。よって答えは「殺戮能力がある」という形容詞、aのdeadlyです。この単語以外、どれも選択肢が似たり寄ったりなのもヒントです。
次回へ続きます。