医学部合格応援団◇息子のための英文法演習ブログ

ロンドンに単身赴任していた公認会計士が、よく出る英文法や単語を詳しく解説したブログ。

長文読解問題 ─ 統計を含む記事の解説前編

問題文を1文ずつ分解し、Q1からQ5の答えも見てみましょう。予想問題本文はこちらです。

medicpress-harada.hatenablog.com

最初の5問は、次のようなものでした。

Q1. Regarding the underline 1, write down a phrase with a similar meaning. 

Q2. Regarding the underline 2, change the verb to the correct form. 

Q3. How much did the Down Jones Industrial Average rise in the past three months? 

Q4. According to OECD, what was the state of the world economy in 2016? 

Q5. Regarding the underline 3, what does the Paris-based research body refer to? 

 

★Recent rises have pushed prices of U.S. stocks and other assets / 最近の値上がりにより、アメリカの株価ほか資産は~を引き起こした。

1.  out of line with expected rates of economic growth, / 予想される経済成長率との乖離を

2.  threaten to weaken or derail an already modest recovery / 今の段階ですでに低いレベルにある景気回復を弱めたり脱線させたりする恐れを起こしながら

if they reverse, / もし戻した時は

the Organization for Economic Cooperation and Development warned. / OECDは警告した。

 

ここで言うout of line withは、Q1として出題していました。pricesがexpected rates of economic growthと「乖離する」という意味で使われており、似たフレーズを書けという問題です。

株価は通常、景気の先行き感を受けて動きます。でもアメリカでは資産バブルが起きていて、実体経済がmodestな状態なのにも関わらず値上がりが続いているようです。

modestは「地味な」「慎重な」という意味の形容詞です。ここでは景気回復の足取りがalready modestと言っていますから、「今でさえすでに低いレベルにある」というニュアンスです。

 

さて、ここで問題です。何が「今でさえ」なのか分かりますか?

答えは、if they reverseする前の今でさえ、という意味です。theyは、prices of U.S. stocks and other assetsのことです。これらがリバースする、つまり株価その他の資産価値が下落して元に戻ると「ただでさえ弱い景気の足取りが、weakenされたりderailしたりする恐れがある」という文になっています。

weakenは「弱い」という形容詞weakの動詞形ですね。意味は「弱らせる」。対義語は「強める」という意味でstrengthenです。

derailは外れるという意味を与える接辞de+railで、レールから外れる、つまり「脱線させる」という動詞です。

 

さてQ1に戻って、out of line withを言い換ると、答えはout of proportion to, disproportionate to, not in line withなどいくつか考えられます。いずれも、価格の上昇にpushされて「〜と合わなくなった状態だ」という言い方ですから、前にto beが省略されています。

out of lineの反対がin lineというのは、理屈に合いますから覚えやすいですね。

 

Q2は、動詞threatenを正しい活用に直す問題です。ヒントとして先日、どれが主文でどれがそうではないか理解する必要がある、と書きました。

まず「OECDは~と警告した」という文が、大枠としてあります。さらに何と警告したのかというと、pricesがout of line with the expected rates of economic growthだと言っています。これが第2の主文ですね。

一方で、 下線部threatenで始まる文は修飾節に過ぎませんから、Q2はthreateningという風にingを付けて動名詞にするのが正解です。

 

★The Dow Jones Industrial Average is up more than 23% / ダウ平均株価は23%以上も値上がりした。

over the last 12 month, / 過去12ヶ月で

with almost half of that gain / うち増加分のほぼ半分は

coming in the last three months. / 過去3ヶ月のものだ。

 

Q3は、過去3ヶ月でダウ平均株価はどれだけ上昇したかという問題でした。 直接本文には書いていないので、内容を理解しないと解けません。

23%以上の増加のうちほぼ半分が過去3ヶ月のものだということは、about 12またはapproximately 12%というのが正答です。

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★But 2016 was a disappointing year / しかし2016年は残念な年だった。

for the U.S. and the global economy, and / 米経済にとっても世界経済にとっても。さらに

3.  the Paris-based research body doesn’t expect 2017 / パリに本拠地のあるこの研究団体は、2017年も~になるとは考えていない。 

to be a great deal stronger. / 大幅に好調な年になるとは

 

「がっかりさせる」という形容詞disappointingとdisappointedの違いは、こちらの記事の問6でに書きました。主語になる物が調子悪くてdisappointさせる場合は、disappointingです。

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Q4は、OECDによると2016年の世界景気はどうだったかという質問でした。

きちんとした文章で答えると、According to OECD, 2016 was a disappointing year for the global economy.が正答です。ただし、A disappointing year.のみでもOKです。

世界景気についてしか質問していませんので、本文に引っ張られてU.S.economyのことまで書いてはいけません。

 

Q5は、the Paris-based research body「パリに本拠地のあるこの研究団体」が何を指すのかという問題です。

ヒントは、特定の物を示す冠詞theです。つまり、この団体については先に述べてあるという意味です。本文では、OECDしか該当するような団体が出ていませんから、前述したとおりOECDが正解です。

 

木曜の夜にロンドンに戻りましたが、時差ボケでこの50時間のうち6時間ほどしか眠れず、週末も元気なく過ごしています。東から西に飛ぶ方が、時間も取り戻せて時差ボケも少ないはずなのですが。年かな…。

2週間したら、初のポーランド出張です。しかも4月にもまた行くことが確定しています。ヒースロー空港は、渋滞にはまると車で2時間かかります。いつものアイルランドスコットランド出張なら、車で15分のロンドンシティ空港から飛べるのに、ポーランド直行便はヒースロー発のみのようです。

 

Q6~Q9の解説は、また明日書きます。