医学部合格応援団◇息子のための英文法演習ブログ

ロンドン単身赴任の米国公認会計士が、息子のために医学部受験向けに英語を解説しています。

センター予想問題 — 問2Aの解説 2/3

今日は問2A・空欄補充問題の解説ですね。 

 

問1 I don’t believe that you can get ④ rid of this problem that easily.

①lid  ②cap  ③push  ④rid

get rid of~は「~を除外する」「~を駆除する」というイディオムです。

 

★ I don’t believe that / that以下だとは思わないよ。

you can get rid of this problem / この問題を取り除けるとは

that easily./ そう簡単には

選択肢①のlidは引っかけで入れてみました。日本語ではlとrを分けて発音しないので混同しがちですが、大事になっちゃうよというのは以下の記事に書いています。

medicpress-harada.hatenablog.com

thatが2つ入っていますが、意味がまったく違うので注意が必要です。最初のthatは I don't believeという主文とthat以下の従文をつなぐ関係接続詞です。2つ目はsoと同じ意味で「そんなに」と強調する言い方です。

 

問2    Where did you say that the event would take ② place ?

①on  ②place ③off  ④location

これはボーナス問題でした。 take placeで「開催する」というイディオムです。The place where the event would take placeについて聞いていますから「イベント開催場所は」と訳しました。

 

★Where did you say that / どこって言ってたっけ?

the event would take place? / イベント会場は

the eventの後のwouldに注目!イベント自体は未来に起きますから、本来の文章は未来形の助動詞willを使って、The event will take place in xxx.です。

ただし、従文の時制は主文に引っ張られるという英語の大原則があります。ここではWhere did you say~?が主文で、過去形ですね。友人がこの人にイベント会場の場所について教えたのが、過去だからです。よってThe event will take place in xxx.が転じてThe event would take place in xxx.となっています。

私立医大ではwouldを選ばせる問題が出ると思われます。しっかり覚えておきましょう。

 

問3    Tom did such a great job winning the reward. He completely ① nailed it.

①nailed  ②got ③awarded ④pushed

トム君が偉業を成し遂げたようです。

 

★Tom did such a great job / トム、すごいことやったよね。

winning the reward. / 賞を取るなんて

He completely nailed it. / 完璧だったわ。

nailは名詞の「釘」がよく使われますが、同じ綴りで動詞にもなります。基本的な意味は「釘を打つ」ですが、「完璧にこなす」という口語的な言い方も知っておいてほしくて出題しました。オックスフォード大学監修辞書では動詞の4番目に出て来ます。通常nailed itという風に、itとセットで使います。

nail - definition of nail in English | Oxford Dictionaries

 

問4    I was under such a stress that I was on a ④ verge of a mental breakdown.

①edge  ②limb ③tip ④verge

選択肢①に引っかかった人、とても惜しいです。確かにon the edge of~でon a verge of~と同じく「本当に~する瀬戸際だ」「〜の危機に瀕している」というイディオムです。が、edgeの場合はtheで始まるのです。

しかも例文はaで始まっていますから、edgeにつなげるのはおかしいですよね。eは母音なので、冠詞はanでないといけません。

 

★I was under such a stress that / ストレスがひどすぎて

I was on a verge of a mental breakdown./ 神経衰弱になる瀬戸際だった。

主文は、so that構文の発展版です。普通のso thatではなく、such+名詞+thatの構文にしました。mental breakdownはnervous breakdownとも言います。

★I was about to have a mental breakdown.

★I was this closebto have a mental breakdown.

でも同じ意味になります。

残りの解説は、ロンドン時間の夜に書きますね。

f:id:medicpress-harada:20170428170107j:plain(数年前の写真。お誕生日プレゼントをもらった息子)

ポンドが少し高くなったからかわいい息子たちに仕送りします。