慈恵医大・英検準1級レベルの仲間外れ問題 — 解説
前回は、仲間外れ問題を出したのでした。解く方も出題するのもありがたいのは、正答以外の選択肢がどれも類義語でいっぺんに片付くというとこかと思います。予想問題本文はこちらです。
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問1. Unfortunately for Tony, there was no one who could A .
トニーにとって不幸なことに、誰も○○できる人はいなかった。
- collaborate his story 彼の話を証明する
- substantiate his story 彼の話を証明する
- prove his story as untrue 彼の話を嘘だと証明する
- authenticate his story 彼の話を証明する
上記の通り、仲間外れは選択肢3でした。理由はas untrueという余計な言葉が入っているから。つまりこれさえなければ、
★collaborate = substantiate = prove = authenticate
です。医学部の長文読解でどれが類義語で出されても答えられるよう、一気に覚えましょう。
問2. My sleep was disturbed by a large noise but A at that time.
眠っていると大きな音で起こされたが、その時は○○だった。
- I did not think much of it 大して気にも留めなかった
- I paid little attention to it 大した注意は払わなかった
- I was deeply bothered by it 非常に迷惑に思った
- I could not be bothered to go and check 起きて確認するなど以ての外だった
これも仲間外れは選択肢3ですね。選択肢1や2の表現も丸暗記して欲しいですが、特に選択肢4はよく出ます。
★I could not be bothered.「相手にする気がしなかった」
という決まった言い方です。botherは「邪魔をする」という動詞で、trouble「迷惑をかける」やdisturb「邪魔をする」の類語です。
問3. Harold A his car in front of his house.
ハロルドは、家の前に車を○○。
- customarily parked よく駐車した
- rarely parked めったに駐車しなかった
- often parked よく駐車した
- had a habit of parking 駐車する習慣だった
正解は選択肢2です。rarelyとhardlyとseldomはいずれも「めったに〜しない」という意味の副詞です。間違えやすいのですが、barelyだと「なんとか〜する」という意味です。前回は下の記事で出題しました。まとめると、頻度の低い順に
- barely, hardly = ほぼなし
- rarely = ごくまれ
- sometimes = 時々
- often = しばしば
- typically < usually = 通常は
- always = いつも決まって
です。
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問4. When Brent got fired, he did not take it well and yelled that A .
ブレントは解雇された時非常に腹を立て、必ず○○と怒鳴った。
- he would get even 仕返しすると
- he would get back at them 仕返しすると
- he would let it go 水に流すと
- he would take revenge 復讐すると
正解は選択肢3ですね。選択肢2のthemは何を指すでしょう?答えはブレントを解雇した会社です。会社は複数の人で構成されていますから、management経営陣やthe teamチームなどと同じ集合名詞です。これらは代名詞にする際、itではなくtheyを使います。
私は個人的に「復讐するは我にあり」ということわざについて書いた記事が、このブログの中で一番気に入っています(次点は藤田保健衛生大の予想問題です)。生きていると「こいつ刺してやろうか」と思うぐらい腹の立つこともありますが、この記事を思い出して自分の心を静まらせてあげましょう。
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