センター予想問題 ─ 英会話文の穴埋め・解説前編
今日の解説は、まず問1から。問題本文はこちらです。
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次の問い(問1・問2)の会話の空所A・Bに入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。
問1は、道を尋ねる観光客と近所の人の会話でした。いつものように全訳していきます。
- Tourist 観光客: Excuse me, could you please tell me the way to the nearest bus stop? すみません、一番近いバス停はどちらか教えていただけますか?
- Local guy 近所の住人: Sure, but which way are you going? There are a few different lines around here. もちろんです。どこ行きですか?この辺りは、いくつか路線があるのです。
- Tourist 観光客: Ah, let me check my map. I'm heading to Scarborough. えっと、ちょっと地図で確認しますね。スカボローに行きたいです。
- Local guy 近所の住人: Ok, that's a little tricky as the bus stop is a little far. そうですか。それは少し困りましたね。そのバス停はちょっと遠いですよ。 A
- Tourist 観光客: That'd be very helpful. You are so kind.そうしていただけると、とても助かります。どうもありがとうございます。
この空欄Aに入る選択肢は、②と④で迷うかと思います。
① You may want to take a taxi. タクシーにお乗りになった方がいいかもしれません
② Shall I draw a map for you? 地図を描きましょうか?
③ Turn right at the next stop and then go straight until you hit a crossing. 次の角を右に曲がって、交差点にぶつかるまで直進してください。
④ I can take you there, if that helps.もしよろしければ、そこまでお連れしますよ。
会話の空欄補充で大切になるのは、空欄の直前と直後の文です。直前はバス停が遠いから大変だよ、と近所の人が心配しています。空欄の直後は、仮定形を使って「そうしていただけると、とても助かります」と観光客が答えています。このことからAに入るのは②か④に絞れるのですが、ではこれらのどちらが正しいでしょう?
ヒントは選択肢②の文型にあります。これはShall I~?を使った疑問文ですね。ということは、YesやNoで受ける必要があります。なのに空欄Aの後はYesやNoはありません。つまり選択肢②は誤りです。しかも観光客は地図はすでに持っているようですから、その意味でも②はおかしいですね。
今回は正答をわざと最後の④に持ってきました。②を見て喜んで飛びつき、点を落とさせようという罠です。本番でもこういうことは多いですから、選択肢は必ず最後まで読んでくださいね。
出題する側からすると、文章で出す選択肢は①は正答にしづらいように感じます。せっかくの正解はもう少し後ろに隠しておきたいという心理かな。
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