センター予想問題 ─ 昔のタイプの問3A・解説後編
今日は、言い換え問題の解説・後編ですね。Q2はジョン君とお父さんの会話でした。ajarという見慣れない形容詞を、文脈から類推する問題です。
予想問題本文はこちらです。
medicpress-harada.hatenablog.com
Father 父: Where’s John? / ジョンはどこだい?
Is he not back yet?/ まだ帰ってないのかな?
yetは「まだ」という意味を強調する副詞です。
- Is he back?で「(ジョンは)帰ってる?」
- Is he not back?で「帰ってない?」
- Is he back yet? = Has he come home yet?で「とっくに帰る時間なのに、まだかな?」
という風に、意味が少しずつ異なります。
John ジョン: Hi, I’m home!/ ただいま!
Father 父: Great./ お、戻ったか。
There was something I wanted to talk to you about./ ちょっとお前に話したいことがあったんだ。
I want to talk to you about something.で「ちょっと言いたいことがある」という意味です。ただ、お父さんはジョン君の帰るのを待ちわびていたので、wantが過去形になっています。
また、There was something that I 〜という文型になってsomethingが前に出たので、aboutが末尾に取り残されてしまいました。意識しておかないと、日本人はこのaboutを付けるのをすぐ忘れてしまいます。
But before that, / でもその前に
can you close the door?/ ドアを閉めてくれるかい?
Never leave it ajar. / 半開きのままにしちゃいけないよ。
A cold wind is coming in and I’m freezing!/ 冷たい風が入って来て、凍えてしまうからね。
Can you close the door?は、冠詞のtheを使っています。どうしaでないか、整理して覚えていますか?あやふやなら、この記事で復習しておきましょう。
冠詞のおさらい - 医学部合格応援団◆息子が英語で満点を取りますように
これでajarという形容詞の意味が分かりましたね。選択肢を見てみましょう。いずれも形容詞です。
- squeaking キーキー鳴る
- closed 閉まった状態
- banging バンバンと叩く
- half-opened 半開きの状態
家に帰ったジョン君がドアをきちんと閉めなかったのを、お父さんが注意しています。つまり正解は選択肢4です。
Can you 〜?は、一番カジュアルで親しげな依頼型の文章です。「〜してくれる?」ですね。
これがCan you please 〜?になると「〜してくださいますか?」という風に、丁寧になります。さらに過去形になってCould you please 〜?では、「もしよろしければ、〜していただけますか?」と、社長宛のメールに書いてもいいぐらい丁寧になります。過去形になっているのは「もしあなた様さえよろしければ」という仮定法だからです。
John ジョン: Sorry dad, I just wanted to wash my hands first / お父さん、ごめん。まず手を洗いたかったんだ。
as they were really muddy./ すごく泥まみれだったからね。
as = because = since = forで、「〜だったから」という理由を表す接続詞です。muddyは、泥を表す名詞mudの形容詞型です。汚いという意味の形容詞としては他にも
- 散らかっている場合 messy
- 汚れている場合 dirty
- 不潔な場合 filthy
などを覚えておきましょう。いずれもちょっと短くしてmess, dirt, filthとなると、名詞になりますよ。
ちなみにこの記事で、ちょうど150個目だそうです。どれが記念すべき100記事目だったのかは、残念ながら把握せず…。200記事を目指して頑張ります!
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