センター予想問題 ─ 不要な文はこれだ 1/3
センター英語でいうところの問3Bの問題を解説します。今日はまず問1の全訳をしますね。予想問題をまだ解いていない方は、こちらです。
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問1は、類人猿がいかに賢いかについて、それらしい短文にしてみました。前回も書いたことですが、この形式の問題はかなり容易です。落ち着いて取り組めば選択肢がすぐ狭められて正答に辿り着けますから、英文の羅列に心を乱さないことが必要です。
Some apes are known / ある類人猿は~で知られている。
to have advanced brains./ 知能が高いことで
be known to + 動詞~、またはbe known for+名詞~で、「~ということで(良い意味で)有名だ」というイディオムです。直訳すると~ということでよく知られている、と英語の通りの受動態です。
For example,/ 例えば
chimpanzees are often quoted to be / チンパンジーなどはよく~と言われている。
as smart as four year old children./ 四歳児と同程度の知能だと
ここでもチンパンジーを主語にして、is quoted to be ~と受動態の文章となっています。A is as 形容詞~ as Bで、「AはBと同程度に~だ」という基本的な構文ですね。
① Imagine what the four years old can do./ 四歳児に何ができるか考えてみよう。
類人猿の賢さに関する文章なので、①は文脈に沿った内容ですね。これで1つ選択肢が消えました。
They not only recognize their family and friends,/ 家族や友人を認識するだけでなく、
but also know how to fear the strangers./ 他人を怖れることも知っている。
They can talk, count, calculate./ 話して数えて、計算もできる。
not only X but also Yは「XだけでなくYも」という、書き言葉でよく使われる言い回しです。
② They can paint, read or write certain words;/ 絵も描ければ、本を読んだり少し字を書いたりも出来る。
smarter ones can write poetry./ 特に賢い子は詩を書くことも出来る。
この選択肢②も、文の主題から外れていません。セミコロン(;)で区切っているのは、両方の文章に緊密な関係があることを示しています。コロン(:)とセミコロンの違いについては、こちらでまとめてあります。
長文読解問題 ─ テクノロジー関連記事の解説 2/3 - 医学部合格応援団◆英語で満点取れますように
③ Some of them may be able to drive or smoke./ 子供によっては、運転や喫煙もするかもしれない。
They can even lie and hide things./ 嘘をついたり物を隠したりもできる。
いやいやいやいや、日本は法治国家で、四歳児は運転や喫煙はできません。ということで、正解は選択肢③です。問2・問3と問題が進むにつれ、もう少し難しくしてあります。
④ These facts fascinate scholars and scientists / こういう事実が学者やサイエンティストを惹きつけ
who devote their lives to study apes./ 彼らは生涯をかけて類人猿の研究をするのだ。
この選択肢④は、短文を締めくくるまとめとして機能しています。scholarは学者一般や教授陣を指します。「奨学金」を指すscholarshipという名詞と一緒に暗記してください。
fascinateは動詞で「~を魅惑する」という少々難しい単語です。もっとなじみの深い単語ではattractが類義語です。lureも「惹きつける」という動詞です。言い換え問題が出ても大丈夫なように、一緒に覚えましょう。
発音はオックスフォード大学監修のネット辞書で確認してください。faにアクセントが来ます。詳しい説明として「じっと見つめることで逃げる能力を奪う」とあって、笑ってしまいました。まさに「魅惑する」ですね。
fascinate - definition of fascinate in English | Oxford Dictionaries
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