医学部合格応援団◇息子のための英文法演習ブログ

ロンドン単身赴任の米国公認会計士が、息子のために医学部受験向けに英語を解説しています。

ちょっと難問!イディオム問題の解説後編

前置詞を答える問題の解説、今日は後編をお送りします。Q3からQ5ですね。解答とイディオムは赤字で書いています。問題文はこちらでした。

medicpress-harada.hatenablog.com

Q3. As this is a college town, no strange, extreme behaviors would be [ out  ] of the norm.

normを見て、形容詞normal「ノーマルな」「正常な」を思い浮かべた人は冴えてます。normは「規範」という意味の名詞です。out if the normは、そのnormからoutしているわけですから「おかしい、異常だ」という慣用句です。

ただし本文ではno xxx be out of the normと言っているので、ここでは「xxxはちっともおかしくない」となります。

全文訳をすると

As this is a college town, / ここは学生街だから

no strange, extreme behaviors would be out of the norm./ どれだけ変だったり極端な行動がみられたとしても、まったく不思議ではない。

です。 

 

Q4. Josh was very rigid, always playing everything [ by ] the rules.

play everything by the rulesは決まった言い方で、「教科書どおりに行う」「まったく決まったことしかしない」という意味です。文字通りルールどおりにやるわけです。rigidも「厳格な」「謹厳な」という形容詞です。ジョッシュさんの外見は、こういう人でしょうか。

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全文訳はこちら。

Josh was very rigid,/ ジョッシュはとても厳格な男で

always playing everything [ by ] the rules./ ルールから外れるようなことは決してしなかった。 

男性名のジョッシュJoshは、Joshuaの愛称です。原語のヘブライ語ではヨシュア、英語ではジーザス、聖書の書かれたギリシャ語ではイエスです。つまりイエス=キリストは、ヨシュアさんなわけです。

漫画「聖☆お兄さん」で友人のブッダがイエスにお誕生日ケーキを注文するのですが、ケーキ屋さんのお姉さんが「ヨシヤ君、おたんじょうびおめでとう」と書き間違えるというギャグがありました。ヨシュアがよく聞き取れなかったのですね。この漫画はキリスト教の細かいジョークが冴えわたっているので、同じくてんこ盛りの仏教ギャグもかなり正確なのではないでしょうか。掲載雑誌のモーニング・ツーは傑作「デビルズ・ライン」も連載中なので、毎月買おうか悩みます。

 

Q5. You cannot tell [ with ] a scientific certainty for how long skin cells will remain inside somebody else's finger nail. 

certainは形容詞で「確実な」という意味。その名詞形がcertaintyです。似たような形容詞にprobable「可能性の高い」というのがあり、この名詞形はprobability「確実性」です。with a scintific certaintyは「科学的正確さで」という言い方です。

この文章ではポコンと間に入っていて、それが少し全体を複雑そうに見せています。with a scientific certaintyを外して考えると、少しすっきりします。

You cannot tell / はっきりとは言えない

with a scientific certanty / 科学的な正確さで

for how long / どれだけの期間

skin cells will remain / 人の細胞が残るのか

inside somebody else's finger nail./ 他の人の爪の間に

自分で英作文をする場合などは、how longは書けてもその前のforを忘れてしまいがちです。気をつけましょう。

 

*甲子園観戦記*

昨日の甲子園では北海道勢が一気にいなくなり、再び傷心しています。北海高校ブラスバンドは、去年の野球部の活躍もあってか新入生が30人も入り、アゲアゲホイホイが何度もアルプスに響いてたのに残念です。

四国の強豪・済美に負けた福岡代表は、東大に現役で何人も行くような県立進学校東筑でした。福岡県には旧師範学校だったこうした名門県立高が各地区にあり、彼らには勉強という本分があります。その分、他校の野球小僧に比べてハンデ大です。私の高校はラグビーで何度も全国大会に行っていますが、隣の席の子が東大や京大に向けて勉強している高3夏にスポーツに打ち込むというのは、大変な覚悟が要るようでした。だから県立進学校が甲子園で勝てないのはまあ仕方ないでしょう。でも、長崎と沖縄は有利だと、専門家も言ってたのになぁ。両校とも信じられないような大接戦のうえ逆転負けをしてしまいました。

だいたい毎年、九州勢と北海道勢がいなくなったら、山口・広島・四国といった他の西日本のチームの応援に切り替えるパターンです。今年もそうなの?いやいや、この夏も熊本の秀岳館は強いはず!心折れないよう応援を続けます。

 

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