ちょっと難問!イディオム問題・第3弾の解説後編
今日は私ともう1人フランス人の同僚の送別会で、カナリーワーフのバーでどんちゃん騒ぎをしました。私は水ばかり飲んでいましたが、アルコールの充満した空気に当てられて少々ふらついています。
さて、イディオム問題の解説後半は、Q4からですね。かのウォルト・ディズニー氏の名言を取り上げてみました。Q4以降は、知らないと最初の文字が分かっていても手も足も出ないという難しさがあります。
知らないでもなんとか予想可能だったQ1-Q3の解説は、こちらです。
medicpress-harada.hatenablog.com
[ Mark ] my words. いいかい。
If you can dream it, you can do it. 思い描くことさえできれば、何だって実現できるんだよ。
Or, at least that’s what Walt Disney said. 少なくとも、ウォルト・ディズニーはそう言ったんだ。
動詞markは「印を付ける」という意味です。マークシート式のテストは、答案用紙に印を付けますよね。Mark my words.で、「いいかい、よく聞いてね」という慣用句になっています。Listen carefully.も同じ意味です。
この言葉に出会ったのは、まだ証券アナリストをしていた20代の頃、本屋で自己啓発本を手に取った時でした。英語名Attitude Is Everythingという名著の翻訳版でしたが、もう絶版のようです。
まだ人生で何をしたいのかも分かっておらず、連日の激務で疲弊していた時だったので、読んだ途端に泣きそうになり慌てて買って帰りました。あれから20年近く経ち10回以上も国境を越えて引っ越しをして来ましたが、まだ大事に本棚にあります。
Q5は、良い意味で驚いた時に使う慣用句です。
Did you see how Amanda was dressed today? 今日のアマンダの格好を見た?
Boy, she is [ something ] else! いやぁ、あの子はほんとすごいね!
something elseとは元々「〜とは別の」という意味ですが、何かを指していう場合は「特別だ」という意味となります。平凡とか地味とかとは真逆、という感じの言い方です。
Boyは、感嘆符として使うと「いやはや」のような意味になります。Ohがとっさに驚いた時に出るのに対し、Boyは感嘆の気持ちを強く表したい時に意識して使います。
Q6は特に難しかったです。正解した人はいたかな?
Rob was mechanically [ inclined ] and had a hobby of making model airplanes.
ロブは機械に強くて、飛行機の模型作りが趣味だった。
inclineは受動形 be inclined to〜として使い、「〜する傾向がある」という意味です。この例文ではinclinedだけが外れて、「〜に強い」という特技を表す言い方になっています。
似た単語で-savvyというのもあります。IT-savvyで「コンピューターに強い」です。ハイフンを外してただのsavvyにすると、「精通している」という形容詞、または「〜を知る」という動詞になります。
ちょっと前に「〜は得意」という言い方をいくつも紹介しました。
medicpress-harada.hatenablog.com
Q6の例文を同じような言い方をするなら、
Rob was good with mechanical stuff. ロブはメカに強かった
となります。
ロンドンのオフィスに行くのも、明日あさってと来週の金曜だけとなりました。来週はまたアイルランド出張で忙殺されるから、このブログの定期更新もあと2回ぐらいかなぁ。
PVは1万5000を超えているので、英語で高得点を目指す生徒さんの役に立ったかなと思っています。