医学部合格応援団◇息子のための英文法演習ブログ

ロンドン単身赴任の米国公認会計士が、息子のために医学部受験向けに英語を解説しています。

英語力は確実に伸びます。好きという気持ちさえあれば

物事には、たいてい王道があります。たとえば出世の王道は、だれより早く出社してだれより良いアウトプットを出し、自分の上司がそのまた上司にほめられるように助けることです。ダイエットの王道は、適度な食事制限と有酸素運動ですね。それが簡単にいかないから、ダイエット産業が儲かるわけですが。

 

英語学習にも王道があります。まずはちゃんと単語を暗記すること。当たり前ですが、知らない単語を予想しながら例文を読むのはつらいですし、知らない単語が出ると会話も詰まります。

 私は大学院を出てからずっと外資系金融に勤めていて、証券アナリストや監査人といった本業の一環で、これまで何十回も通訳をしてきました。が、知らない単語はその部分だけ意味が頭に入って来ません。敵前逃亡したくなります(苦笑)。「知らない単語は聞こえない」というのは通訳の間では昔から言われていることですが、現実に起きたらフリーズものです。

 

 試験中でも会話中でも、知らない単語が出たら予想しながら対処するしかないわけですが、そもそものスタートラインに立つには、ある程度の語彙力は欠かせません。なので、単語カードを使ってでも3回ずつ書いてでも、単語はこつこつ覚えましょう。努力は必ず報われます。 

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王道の1点目は、身もふたもないポイントでした。でも、2点目は光明ありです。それは、英語は好きだと伸びるという点です。

 

もし英語に苦手意識がある方は、原因を考えてみましょう。なぜ、いつ英語を嫌いになりましたか?解きほぐしてみると、解決策は見つかるものです。

                                                                                  

1.学校の英語の先生が大嫌いで、ついでに科目自体も嫌いになったケース

 苦手意識のせいで勉強に身が入らず、成績も上がらずという悪循環ですね。そういう場合は、塾でも英会話でもDVDでもかまわないので、好きな先生をみつけましょう。その先生に気ほしいから勉強するようになるし、少しずつ語彙が増えてテストの点も上がると、ますますやる気が出ます。

 

2.外国人と話して英語が通じず、恥ずかしい思いをして嫌いになったケース

つらいですが、そのシチュエーションを思い出してください。話が通じなかった時、あなたの声は小さくなかったですか?もしくは、相手に声をかけて気を引かないまま話して、それで聞き返されてしまったとか。

 

 奥ゆかしい日本人はシャイで、はっきりものが言えないことがありますよね。でも、英語はリズムや強弱が大事な言語です。はっきり大きな声で話すことで、たいていのことは通じます。メッセージの半分以上はボディ・ランゲージで伝わっていて、相手の目をしっかり見て話せば伝えたい意図は相当部分通じるとも言われていますしね。英語圏に10年間に住んでる経験からも、これは自信をもって言えます。

 次に外国人と話す機会があったら、発音だ語彙だの心配をする前に、はっきりくっきりと声を出してみましょう。お?みたいにこちらを向いて、しっかり耳を傾けてくれますよ。

 

3. 自分はまったく悪くなくて、たまたま英語に関わった時の相手が感じ悪くて英語が嫌いになっちゃった…というケース

この場合は、特に解決が簡単です。え?難しいんじゃなくて、簡単?はい。

 感じ悪いやつのせいで英語嫌いになって自分が苦しむなんて、フェアじゃないですよね?中島みゆきさんの名曲「宙船」にあるとおり、「お前が消えて喜ぶやつに、お前のオールを任せるな」ということです。だから、そいつらを嫌いなのと同程度に、英語を好きになると決めちゃうのです。

 

 好きになると決めたら、悔しさや怒りをバネに英語を得意科目にして、そいつらを見返してやるという目標ができます。好きだと耳にも頭にも入るし、毎日の積み重ねで確実に昨日より賢い自分になれるのです。意識して自分は英語が好きだ!と決めてしまうだけです。

 

今日はこれだけ覚えてください。英語を好きにさえなっちゃえば、いずれ得意科目になります。そしてますます好きになって得意になって、進路も選択肢も広がります。

 今ここで「英語が好きだ」と決めましょう。好きか嫌いかは、自分の心が選ぶことが出来るのですから。Good luck!