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ロンドンから隔日更新。英検1級の公認会計士が、入試でよく出る英文法や単語を詳しく解説しています。

昭和大学医学部の予想問題 ─ アート系記事の解説 1/5

昭和大学医学部の予想問題本文はこちらです。

medicpress-harada.hatenablog.com

せっかく長めの問題にしましたから、ここ数回お休みしていた長文読解のコツを繰り返しますね。

★まず本文の長さをざっと確認する

これは、敵を知るために必要です。短いとほっとしますし、長めだと「制限時間内に解けそうかな?」と気合が入ります。

 

★解説してある単語があればチラ見して、何について書いてある文章かを予測する

これも、少しでもヒントを得るためです。昭和大学の医学部は親切にも日本語で用語解説が入るので、参考になります。

ちなみに今回の予想問題では、以下の単語を説明しました。

  • Vincent van Gogh: オランダの画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。炎の画家と呼ばれる
  • accomplice: 共犯者
  • heist: 強盗・強奪。burglaryに同じ
  • torturous: 「強い痛みを伴う拷問」という形容詞。名詞形はtorture「拷問」
  • inestimable: 動詞「推測する」estimateを形容詞にして否定形にしたもの。「価値の計り知れない」。pricelessに同じ
  • seascape: sea + scapeで海の風景
  • pastor: 牧師
  • mobster: マフィアのこと。チンピラを表すgangより組織だった犯罪組織

ざっと見ただけで、「ゴッホに関連して強盗があったのかな。マフィアも関わった?」といった推測ができます。これで少なくとも、ゼロからの出発ではなくなりました。

 

★問題文を読んで選択肢をざっと確認してから、本文を読み始める

これもヒントを得るためです。だいたいの難易度が予想できれば、息を詰めていたのが少しホッとできますよね。

また、問5のように「選択肢から本文の内容を正しく表すものを選べ」的な問題であれば、内容について大きなヒントが得られます。少なくとも本文の内容を反映する選択肢があるわけですから。

 

★本文は、各パラグラフの最初の文だけをざっと読む

うまくいけば、これで話の半分は分かります。まず誰に関する何の話なのか検討をつけられれば、参考になりますよね。

英語は最初に結論を言う言語なので、第1文は重要なことが多いです。あと、起承転結がありそうか、途中で大きく話が変わるか否かなどにも注目しながら最終パラグラフまで読み進めるとよいです。

 

今回の記事で各パラグラフの最初の文だけ読むと、以下のようになります。あくまでもヒントを探すのが目的ですから、まじめに全文を読む必要はありません。最初のコンマあたりまでで十分で、どんどん次のパラグラフに読み進む勇気を持ちましょう。

 

①AMSTERDAM - “Some people are born teachers... 

いきなり、セリフで本文が始まっています。これだけでは何のことか分かりませんから、さっさと次に行きます。記事の発信場所がアムステルダムとあるので、オランダが舞台だということは分かります。

 

②More than 14 years after he and an accompliace clambered onto the roof of the Van Gogh Museum here... 

ゴッホ美術館から作品を盗んだという重要情報が、すでに得られました。

 

③He did so in a 45-minute documentary that will show on Dutch television on Tuesday...

ドキュメンタリーうんぬんと言っていますから、最初のセリフをドキュメンタリーの中で語ったのかなと予想できます。

 

④The confession has no legal impact for Mr. Durham...

どうもこの告白は、ダーハム氏という人のもののようです。主人公でしょうか。

 

 ⑤“The heist took about 3 minutes and 40 seconds,” Mr. Durham says in the documentary...

やはりこの人が強盗犯のようです。

 

⑥The works are of inestimable value because they have never been to market...

ゴッホの作品には、値段がつけられないと言っています。まあ、数億円は軽くしますからね。

 

⑦Prices for van Gogh landscape paintings at auction range from about $10 million to about $70 million...

とか思っていたら、10から70ミリオンドルぐらいだと具体的な数字が出ました。ミリオン=100万ドル=約1.1億円ですから、ざっと11億円から77億円ぐらいです。さすがゴッホ!生きている間に2枚しか絵が売れなかったとは思えない超プレミア価格です。

 

⑧But Mr. Durham did not know the historical background of the paintings...

どうもダーハム氏は、盗んだ絵のことをよく知らなかったようです。馬鹿だなぁ。ゴッホ美術館を狙うなら、作品の価値ぐらいか知らないとね?

 

⑨Later, Mr. Durham and his accomplice, Henk Bieslijn, contacted an Italian mobster...

ダーハム氏は絵を売るのに、イタリアのマフィアにコンタクトをしたようです。

 

⑩Last September, Italian investigators raided Mr. Imperiale’s mother’s home near Naples...

最後のパラグラフです。イタリアの警察がナポリで民家を急襲したとあります。

ふむふむ。どうやら、ダーハム氏がゴッホの絵を盗んだ話の顛末が書いてある記事のようですね。こう目当てをつけておけば、問5の選択肢もぐっと分かりやすくなります。

  

数分かかりますが、こうしたスキャン作業をやるのとやらないのとでは違いますね。鍵となる単語を見つける速さも正答率も、まったく変わってきます。まさに急がば回れ!です。

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記事の出典は、こちらニューヨーク・タイムズの記事でした。懲役を終えた強盗犯が、顔出しで登場しています。

https://www.nytimes.com/2017/03/19/arts/design/van-gogh-museum-theft-octave-dunham.html?_r=1

 

それでは、長文読解問題の解答です。

(1) 下線部の内容として最も適切なものを選択肢から1つ選び、記号で答えなさい。

  1. Octave Durham cleaned van Gogh paintings which he damaged during burglary.
  2. Octave Durham persistently kept on denying his role in the burglary.
  3. Octave Durham maintained his innocence in relation to the burglary.
  4. Octave Durham finally admitted that he stole van Gogh paintings 14 years ago.

 

(2) 本文中の( あ )に入る最も適切な語を次から1つ選び、記号で答えなさい。

  1. light
  2. bright
  3. line
  4. solution

 

(3) 本文中の( A )と同じ意味にするのに最も適切なものを次から1つずつ選び、記号で答えなさい。

<A-1> convicted

  1. found guilty
  2. tripped
  3. declared innocent
  4. jailed

<A-2> been to market

  1. been left alone
  2. been on sale
  3. been clarified
  4. been on sale

<A-3> stuffed

  1. laid
  2. took
  3. cut
  4. put

 

(4) 本文中の( い )に入る最も適切な語を次から1つ選び、記号で答えなさい。

  1. spotlights
  2. headlines
  3. attention
  4. models

 

(5) 次の中から本文の内容に合っているものを3つ選び、記号で答えなさい。

  1. Thieves did not take enough precautions to protect the valuable paintings and damaged one of them.
  2. Octave Durham stole the van Gogh paintings as he and his accomplice had targeted to steal them for their high values.
  3. Octave Durham and Henk Bieslijn stole van Gogh paintings and sold them to Raffaele Imperiale for a fair price.
  4. Henk Bieslijn’s proceed from the burglary was less than $180,000.
  5. Octave Durham is sorry for being a burglar and remorseful about his past as a thief.
  6. Octave Durham did not know the value of van Gogh paintings and stole them by chance.
  7. Octave Durham returned van Gogh paintings to the museum.
  8. The burglary took only a split second and burglars got away without being caught.

今日はまだホテルで仕事の続きをしないといけませんので、この辺で。1文ずつの解説は明日以降に書きます。Adu!