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医学部合格応援団!英語で満点を取るための演習ブログ

月水金にロンドンから更新。英検1級の公認会計士が、入試で頻出する英文法や単語を丁寧に解説しています

昭和大学医学部の予想問題 ─ アート系記事の解説 3/5

雨が降るという予想が外れ、日差しの明るいロンドンからお送りしています。今日は、第5パラグラフと第6パラグラフの解説をします。今日の箇所は設問も少なく、比較的簡単です。

長文読解問題の本文はこちらです。

medicpress-harada.hatenablog.com

★“The heist took about 3 minutes and 40 seconds,” / 絵を盗むのにかかった時間は、3分40秒ぐらいだった。

 

 heistという見慣れない単語は、出題時に解説をつけました。強盗・強奪の意味です。ここでは「絵を盗むこと」と訳しました。

発音も、いつものようにオックスフォード辞書で確認しておきましょう。

heist - definition of heist in English | Oxford Dictionaries

アパートの名称でよくxxハイツというのがありますが、そのheightsと似た発音ですね。

sが落ちてheightとなると、「身長」または「最高のピーク時」という意味になります。セットで「体重」weightも書ける必要があります。綴りはheightに似ていますが、発音は全く違うので要注意です。

weight - definition of weight in English | Oxford Dictionaries

 

takeは、数ある動詞の中でも特に多く意味を持ちます。基本的な意味は「取る」で、そこから派生して「奪う」や「時間がかかる」という意味も持ちます。

中学校で習ったのを覚えていますか?時間や季節を表す文は、正式にはItで始るのでした。この文をItで始まる言い方にすると、It took about 3 minutes and 40 seconds to steal the paintings.となります。

 

★Mr. Durham says in the documentary. / ダーハムはドキュメンタリーの中でそう語る。

“When I was done, / 「(絵の強奪が)終わった時、

the police were there, / もう警察がそこにいた。

and I was passing by with my getaway car. / 俺は逃走用の車で横を通ったんだ。

 

窓を割った時か絵を壁から外した時かに、警報機が作動したのでしょうか、泥棒がまだ美術館にいるうちに警察が駆けつけたようです。

 

★Took my ski mask off, / 着けていたスキーマスクを取り、

window down, / 窓を下げて、

and I was looking at them.” / やつらを見ていた。」

 

ここではtakeが「取り外す」という意味で出ました。ダーハムはわざわざ窓を開けて堂々と警察を見ながら、横を素通りしたようです。

 

★He adds: 彼は続ける。

“I could hear them /「やつらの話しているのが聞こえた。

on my police scanner. / 自分の警察無線で、

They didn’t know / やつらは

it was me.”/ 俺が犯人とは気づかなかった。

 

この時はうまく逃げおおせたダーハムですが、現場に残した帽子に付着した汗からDNAが検出され、後に逮捕されました。

f:id:medicpress-harada:20170402031802j:plain

★The works are of inestimable* value /ゴッホの絵は、予想もつかない価値がある。

because they have never <A-2> been to market: /なぜならこれまで一度も売りに出されたことがないからだ。

 

workはもちろん「仕事」という意味の名詞ですが、画家の仕事の結果は作品ですね。よって「作品」という意味もあります。2枚ゴッホの作品が盗まれましたから、be動詞も複数形になっています。

A is of xxx value.といのは「Aにはxxxだけの価値がある」という構文です。このofを入れさせる問題もありますから、確実に覚えてください。

 

問3の下線部A-2 は、「売りに出された」という意味のイディオムbe to marketと同義になるものを選ぶ問題でした。be for saleが該当しますから、正解は選択肢2のbeen for saleです。

引っかけるため、選択肢4にbeen on saleも入れておきました。違いは、

  • for sale=単に「市場に売りに出ている」という状況を指す
  • on sale=「特売中」、つまり安売り対象という意味が出る

という点です。よって家を売りに出す時は、My house is for sale.であって、My house is on sale. ではありません。

 

このように選択肢の中にそっくりのものがある場合は、そのどちらかが正解というケースがよくあります。

あと、マークシートでもう1つ使える手を紹介します。それは、どうしても正解が分からない場合は、一番長い選択肢を選ぶというもの。出題者としては、どうしても正しい選択肢を書く時は力が入って、長めになりがちだからです。特に「正しい内容を選べ」みたいな、文章になった選択肢問題で有効!

もちろん、「あからさまに違うな」という選択肢は、真っ先に消去してくださいね。

 

★ “View of the Sea at Scheveningen” (1882) is one of only two seascapes* / 1882年作の「スセフェニンゲンの海の眺め」は、2枚しかない海の景色の1つだ。

van Gogh painted / ゴッホが描いた

during his years in the Netherlands, / 彼がオランダで過ごした年月の中で

and “Congregation Leaving the Reformed Church in Nuenen” (1882-84), / そして、1882年から1884年にかけて制作された「ヌエネンの教会から出る人々」という作品は、

showing the church where the artist’s father was a pastor*, / ゴッホ父親が牧師をしていた教会を描いているのだが

was a gift to the artist’s mother./ 自分の母親への贈り物だった。

 

新聞記事から予想問題を作ると必ず出る、句読点で区切って修飾のための挿入句を入れる文です。挿入句の部分は大勢に影響ありませんから、薄いグレーにしてあります。「あくまでご参考に」的な感じで背景を書き込むことが多いです。

ちなみに添付した絵は、ポスト印象派のオランダの画家の作品です。ゴッホの影響を受けた感じがしますね。 

さてさて、売られたことのない特別な作品を手に入れた泥棒たちは、いったいいくらでこれらの名画を売ったのでしょうか?答えはまた明日!