医学部合格応援団!英語上級者向け演習ブログ

ロンドンから月水金更新。英検1級の公認会計士が、入試でよく出る英文法や単語を詳しく解説しています。

慈恵医大・英検準1級レベルの穴埋め問題の解説 2/2

慈恵医大レベルの穴埋め問題の解説をします。問題文本体はこちらです。

medicpress-harada.hatenablog.com

(A) 最初の例文では、ロブがあわてているようです。それを見たサリーが、ジェームズに質問しています。

<Sally > Boy, what’s ( with ) Rob? / まあ、ロブったらどうしたっていうの? 

<James> Ah, he left his cell on the train and is panicking. / あぁ、携帯電話を電車に忘れてパニクってるのさ。   

 

選択肢は次の通りでした。

  1. wrong                2. problem
  2. cause      4. with

What’s with X?で「Xはどうしたの?」という口語です。この前についているBoyというのはOhやOh noと同じで「おっとっと」といった驚きを表す言い方です。

選択肢1のwrongが紛らわしいですね。この文章をもう少し丁寧に言うとWhat’s wrong with X?となるので、一瞬これが答えかと間違える人がいるかもと思い入れました。

選択肢2を使ってWhat’s X’s problem?という言い方でもほぼ同じ意味になるので、そういう意味ではこれも引っかけ問題です。

携帯電話はアメリカやカナダでcell、それ以外の英語圏ではmobileと呼びます。

 

(B)  次の会話では、アンディがレイモンドを呼びつけています。

<Andy> Hey, drop that and come over here. / そんなもの置いといて、こっち来いよ。

This is hilarious. / すげーぜ。

<Raymond> This’s got to be ( good ). / 本当だろうな? 

 

選択肢は以下の通りでした。

  1. poor                 2. fantastic
  2. gorgeous    4. good

問題文に、ヒントとして女の子の写真を入れました。とてもかわいいですが不満気です。

This has got to be good.というのは、自分は用事があったのに呼びつけられた際に「えー、忙しいんだけど。本当に良いニュースなわけ?そうじゃなきゃ許さないぞ」という不満げな気持ちを表しながら言う言葉です。よって正解は選択肢4です。

これも口語ですから、This has gotは短縮してThis’s gotになります。have toは「~でなければならない」という意味でよく出ますが、これが口語になるとさらにgotがついてhave got to~となります。

gotは、get - got - gotのうち3つめの過去分詞形です。Do you have 〜?という質問文の代わりに、Have you got 〜?とも言えます。

 

fantasticは「すばらしい」という形容詞、gorgeousは同じすばらしいでも特に容姿が「美しい」という意味で使います。

問題文のhilariousもすばらしいという意味ですが、特に面白いというニュアンスを込め「傑作だ」という時によく使います。

 

(C) 面接試験の場面です。

<Interviewer>

Well, how do you intend to prove that you have ( what ) it takes to get this job? / では、わが社があなたを雇うべき理由をご説明いただきましょうか。

<Interviewee>

Firstly, I will tell you my major achievements in my previous position. / ではまず、前職でのおもな功績ついてご説明します。

 

インタビューする人、つまり面接官は動詞interviewに「やる人」とう意味のerを付けてinterviewerです。driverやteacherと同じですね。一方「される側」の候補者はeeを付けてintervieweeです。

 

選択肢は以下の通りでした。have what it takes to ~で「~に値するだけのものを持っている」というイディオムなので、正解は選択肢1です。

  1. what                2. why
  2. whatever    4. which

intend toで「~するつもりだ」という動詞、proveは「証明する」という動詞です。intendの名詞形はintention、proveの名詞形はproofです。 

achievementは「成果」という名詞で、動詞形はachieveです。「成功者」はachieverです。

f:id:medicpress-harada:20170407051146j:plain

(D) 夫婦喧嘩の後でアマンダが出て行ったとうい場面です。

After having a bitter argument with her husband, / 夫とひどい口喧嘩をした後、

Amanda ( stormed ) out and was never to be found. / アマンダは飛び出して行き、それっきり行方が分からなくなった。

 

選択肢は以下の通りでした。

  1. sneaked            2. kicked   
  2. jumped              4. stormed

sneakは「こっそり~する」という陰湿な動詞です。sneakyというと「小ずるい」といった形容詞となります。アマンダは大喧嘩の後で出て行っていますので、こっそり出て行ったというよりは選択肢4のstormed outのように、「ものすごい勢いで出て行った」 という方が文脈に合います。stormは名詞で「嵐」、動詞で「つむじ風を起こすような様子で動く」といった意味です。

 

選択肢2のkicked outでもいいのではと思った人は、残念賞です。夫がアマンダを追い出したならkick outでいいです。でもアマンダが主語ですから、kick outは成り立ちません。なにせ行方不明になったのは、アマンダの方ですから。

never to be seenはこのまま覚えてください。neverは2度と〜しないという意味ですから、未来形のto be +「姿を見られる」のseenと合わせて、2度と姿を見られない、つまり「行方不明になる」という言い方です。治安の悪い国では、こうして腹立ちまぎれに出て行った女性がそれっきり行方不明というのはよくあります。

 

では選択肢3のjumped out「飛び出した」はなぜ誤りでしょう?それは、何をjump outしたのか目的語がないからです。jumped out the houseやjumped out of the windowなどとなっていれば、これも答えとして可能でした。

つまりstorm outは「何を」という目的語を入れなくていい自動詞、jump outやkick outは目的語が必要な他動詞、ということです。

 

(E) 読書に熱中していて、なにか見逃したようです。

I was so much ( into ) the book / あまりに本にのめりこんでいて

that I was oblivious to the accident / 事故に気づかなかった。

just around the corner. / すぐ近くで起きた

 

選択肢は以下の通りでした。

  1. loving                  2. into
  2. reading               4. taken

正解は選択肢2です。intoはこのように「熱心にのめりこむ」という意味を持つことがあります。

選択肢1のlovingですが、たとえば食べ物をとても喜んでいただいている時などにI’m loving it!と言うことはあります。

ただこれは現在進行形で今まさにおいしく食べている場合に限って使う形で、過去の話をしているここではふさわしくありません。

 

なんとなく選択肢3のreadingもよさそうですが、I was so much reading the bookでは、so that構文なのに大事な形容動詞がありません。

この言い方をしたいならI was reading the book so intenselyなど「熱心に」「集中して」といった意味を持つ形容動詞を入れましょう。

 

選択肢4のtakeは、動詞の中でも特にたくさんの意味を持つと以前説明しました。元の意味は「取る」や「奪う」でしたね。

これが転じて、夢中になるという意味もあります。が、この場合はbe taken inと受動態になって「~に集中力を取られる」という言い方をします。I was so taken in by the book that …という感じですね。

 

around the cornerは文字通り読むと「角を曲がったところで」という意味ですが、漠然と距離がごく近いことを指して使うことも多いです。 

それでは See you tomorrow!