英単語ネット検索・2016年間ランキング6〜8位の解答
書きたいことが多すぎてまたたくさん例題を書いてしまったので、解説が大変です。自業自得だな。
ちなみに「自業自得だ」は、英語で
★I had it coming.
といいます。
have + 目的語A +動詞Bで「Aに無理やりBさせる」という使役法です。この場合 it は「例題をたくさん出したため解説が長くなること」を指し、それをbe comingさせたわけですから、自業自得なのです。
今日は、年間ランキング6位から8位までについて書きますね。まず、正解は以下のとおりでした。
- 第6位はprovide
- 第7位はconcern
- 第8位はconsider
- 第9位はapply
- 第10位はprepare
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第6位
「来週に実験を終わらせるにしたって、彼らは締め切りには間に合わないだろう。」
( Providing )that they can finish their experiment next week, they still will not be able to make it to the deadline.
②「家族を養うため、ジェームズは仕事を掛け持ちしていた。」
James worked on two jobs / to ( provide )for his family.
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①がすぐ分かった方は、相当に英語力が高いですね。まずは分かりやすい②から始めましょう。provideの一般的な形はprovide A to Bで、「AにBを与える」という動詞です。一方でprovide for~だと、「~を養う」というイディオムになります。
構文としては、「ジェームズは2つの職があった+そしてそれは家族にprovideするためだった」、つまり「ジェームズは、家族を養うために仕事を掛け持ちしていた」という文です。
①の文はぐっと難しいです。まず、前と後ろの文の関係を理解する必要があります。「Providing that彼らが来週実験を終わらせる」+「それでも締め切りには間に合わないだろう」という文がつながっており、Providing that~はEven if~のような「仮に~だとしても」という意味だと分かりますね。
stillは「まだ」という意味を与える形容動詞ですが、ここでは「たとえそうであっても」という否定を強調する意味を与えています。
★Thanks for your explanation, but I still do not understand.
「ご説明ありがとうございます。ただ、まだよく分かりません」
のような使い方です。せっかく説明してもらったのに、まだ分からないという困惑を表現しています。
make itは前も説明したとおり、「~に間に合う」、つまりここでは「締め切りに間に合う」のはwill not be able to「おそらくできないだろう」という未来形の否定文になっています。
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第7位
①「メリーはまた病欠?心配だなあ。」
Is Mary on sick leave again? That is (concerning ).
②あなたの言うとおりだと思うよ。僕もまったく同じ懸念を持っている。」
Cannot agree more. That is exactly my ( concern ) as welll.
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concernは「懸念」という名詞です。2文目のような使い方が一般的ですが、ingをつけて形容詞にすると「~は心配だ」という意味になります。
on leaveは「欠席する」というイディオムで、on annual leaveで「年休を取る」、on condolence leaveで「忌引き中である」などの例を、以前ご説明しました。againが入っていますので、メアリーはまた病欠しているようです。それを心配する言い方の文がThat is concerning.で、同じ意味で
★That is worrying.
★I worry about her.
ともいえます。
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第8位
①「その件なら、私が喜んで取り組ませていただきます。お任せください」
I would be happy to take it on board. ( )it done.
②「厳しい状況を考えると、彼らはとてもよくやったと言わざるを得ない。」
( )the circumstances, we must acknowledge that they did a great job.
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年間ランキング8位のconsiderは、「考慮する」という意味の動詞で、少々概念的です。ただの「考える」という意味のthinkよりは、もっと熟慮するという意味合いがあります。
Consider it done.はイディオムで、直訳すると「それは終了したと想定してください」、つまり「お任せください」「もう終わったも同然です」「大船に乗った気持ちでいてください」的な意味です。上司や親など目上の人を安心させる時などに言うと、喜ばれます。もちろん、ちゃんとすぐ完了できるタスクの時しか使うべきではないですが。
①は第1文も、似たような意味にしてヒントとしてあります。I would be happy to~は「喜んで~いたします」という丁寧な言い方ですね。丁寧というのはwouldを使っているからです。willよりwould、canよりcould、shallよりshouldが丁寧な意味合いとなりますので、覚えておきましょう。take~on boardもイディオムで、「~をボードに乗せる」転じて「~を引き受ける」という意味です。
②ではこのconsiderがconsidering~という接続詞っぽい使い方になっています。considering that~というのは「that以下を考慮すると」という意味で、元の形はIf we consider that~です。ここから主語weが落ちて、代わりに~ingで始めることで全体が短めの文となっています。この方がすっきりするので、大変よく使う語法です。