医学部合格応援団◇息子のための英文法演習ブログ

ロンドン単身赴任の米国公認会計士が、息子のために医学部受験向けに英語を解説しています。

色々ありますシリーズ・英語名の愛称

日本ではよく「今年はこんなキラキラネームが出ました」的な記事が出ますね。英語圏はその点けっこう保守的で、名前は聖書や古典を元にしたものが多いです。名字のバラエティも少ないので、やたら同姓同名が多いのも特徴です。

私の銀行でも例えばマイケル・ブラウンさんなどは10人近くいて、会社アドレスがm.brown7とかになっていて、ちょっと気の毒な感じ。

同じ名前が多いのと文字数の長い名前も多めなせいか、本名ではなく愛称を名刺などオフィシャルな目的で使っているケースも多いです。

例えばクリントン大統領はビル・クリントンで通っていましたが、本名はウィリアム・ジェファーソン・クリントンです。本人がウィリアムの愛称ビルを使いたがる場合は、William Jefferson "Bill" Clintonと、かっこ書きで表示します。これは履歴書を書く時などにも使えます。

ビル・クリントン - Wikipedia 

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その他に非常によく愛称が使われる名前には、以下のようなものがあります。

  • Michael マイケル=Mike マイク, Micky ミッキー, Mick ミック, Mika ミカ
  • James ジェームズ=Jim ジム, Jimmy ジミー, Jamie ジェイミー
  • Robert ロバート=Rob ロブ, Bob ボブ, Bobby ボビー(頭文字が変わると最初は焦ります)
  • Richard リチャード= Rich リッチ, Dick ディック, Chip チップ(最近はdickと小文字で書くと性器の隠語になるので、Dickを好んで使うリチャードさんには会ったことなし)
  • William ウィリアム=Will ウィル, Willy ウィリー, Bill ビル, Billy ビリー
  • Edward エドワード=Ed エド, EddyまたはEddieエディ
  • Thomas トーマス=Tom トム
  • David デービッド=Dave デイブ
  • Daniel ダニエル=DannyまたはDannie ダニー
  • Nicholas ニコラス=Nick ニック, Nicky = ニッキー
  • Andrew アンドリュー=Andy アンディ, Drewドリュー
  • Charles チャールズ=Charlie チャーリー, Chuck チャック
  • Henry ヘンリー=Hank ハンク
  • Jackson ジャクソン=Jack ジャック, Jacko ジャッコ
  • Phillip フィリップ=Phill フィル
  • Christopher クリストファーまたは Christian クリスチャン=Chris クリス

いくつ知っていましたか?元はけっこう重鎮っぽい名前が、軽やかに短くなるケースが多いですね。エドワードとかかなり王族っぽいかも。トムやクリスは、本家より広く使われています。

 

女の子版も「同じ名前じゃないだろ!」みたいなの満載です。

  • Elizabeth エリザベス=Lizzy リジー, Liz リズ, Beth ベス, Bethy ベッシー, Betsy ベッツィ, EllieまたはElly エリー, Izabella イザベラ, Iliza イライザ, Liza ライザ。さらにIzabellaの発展形でBella ベラ, Belle ベル, Isobella イソベラ, Izzy イジーなどなど(娘がシドニーで女子校に行ってた時は、イライザちゃんとイザベラちゃんがクラスに4人、ほかにエリザベスちゃんもいました。恐るべしエリザベス人気)
  • Margaret マーガレット=Maggy マギー, Madge マッジ, Margie マージー
  • Cathrine キャスリン=Katy ケイティ, Cathy キャシー, Cath キャス, KatまたはCat キャット
  • Caroline キャロライン=Carrie キャリー, Carol キャロル
  • Patricia パトリシア=Pat パット, Patty パティー, Patsy パッツィー
  • Megan メーガン = Meg メグ

この変換を知っておくと、外国人のパスポートと呼び名が一致しなくて混乱することはなくなります。パスポートは出生証明書を元に作成されるので、最初から親が愛称をその子の本名にしていない限り、ゴツい名前がそのまま使われます。

 

ちなみにキャスリンほどポピュラーになると、欧州各国に同じ名前で綴りが違うケースがゴロゴロしています。ロシアの女帝エカテリーナ二世も、キャスリンです。フランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーブもキャスリンです。

チャールズもフランスではシャルル、スペイン語圏ではカルロスです。ヘンリーはフランス語圏ではアンリとなり、Hを発音しません。スペイン語圏ではエンリケです。ずいぶん印象が違いますね!

 

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