センター予想問題 — 問2Aの解説 3/3
今日は問5からですね。問1〜4の解説はこちらです。
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問5 We may need to level-set and make sure that we are on the same ② page.
①book ②page ③understanding ④point
★We may need to level-set / 我々は足並みをそろえ
and make sure that we are on the same page./ 同じ理解だという点を確認する必要がある。
be on the same pageは文字通りだと「同じページにいる」ですが、意味としては「理解を同じくする」 という感じです。
level-setという動詞も「お互いの考え方を確認する」「足並みをそろえる」という意味なので、ほぼ同義ですね。元は数学用語だそうですが、まだ辞書にはあまり載っていないビジネス用語です。内部監査人は人を疑うのが仕事ですから、チーム内での意思統一は欠かせず、この言葉はほぼ毎日のように耳にします。
文脈から、選択肢③のunderstandingも魅力的に見えますね。これを使う文だと、so that our understanding is the sameや、so that we share the same understandingとなります。
問6 It drove Chris’ mother mad that his murderer got ③ away with the crime.
①into ②on ③away ④off
★It drove Chris’ mother mad that / クリスの母親は発狂してしまった。
his murderer got away with the crime./ 息子を殺した犯人が逃げ延びたので
昨日はget rid of~について解説しました。これは「~を取り除く」という意味でしたね。今回はget away with~です。~部分にはget rid ofもget away withも、必ず悪いことが入ります。get awaybwithはそれにも関わらず「逃げ延びる」、「罰を受けずに済む」というイディオムです。
Itはthat以下を指すという構文ですね。that以下のせいでクリスのお母さんはおかしくなってしまった、という文章です。私も人の親ですから、犯罪記事を読むたびに被害者とその家族の心情を思ってつらくなります。
ここでは、殺人犯murdererが自分の犯罪the cimeからget away withしたので、the crimeをスペルアウトするとChris' murderです。Chrisはsで終わるので、所有格にする時は十分気をつけましょう。Chris'sでもChri'sでもなく、Chris'が正解です。
問7 Going once, going twice, ③ gone !
①going three times ②go ③gone ④going
★Going once, / 1度目(のハンマーの音)
going twice, / 2度目(のハンマーの音)
gone! / はい、売れました!
これはオークションの決まり文句です。オークション参加者からの声が途絶えたところで、主催者がハンマーをたたいて芝居がかった最後通告をする時の言い方です。
問8 The phrases “You can say that again.”, “Tell me about it.”, and “I’m with you.” have a similar meaning.
① A: put B: against
② A: say B: with
③ A: agree B: fine
④ A: know B: for
問題文自体が学習に値するものになるよう、似たフレーズを並べました。大枠はThe phrases have a similar meaning.という主文です。
★The phrases
“You can say that again.”,/「まったくだね」という言い方と
“Tell me about it.”/「そうだね」
and “I’m with you.”/ 「僕もそう思うよ」は
have a similar meaning./ いずれも意味が似ている。
どれも同意を表す口語的な言い方です。慈恵医大や早慶クラスの難関私大では、書かせる可能性があります。ほかにI hear you.も同意を表します。
問9 The quakes were such big ones that people could not keep on standing.
① A: so B: up
② A: such B: on
③ A: so B: on
④ A: such B: up
keep on ~ingは「~し続ける」という比較的簡単なイディオムですが、soとsuchで迷った人が多かったと思われます。
★The quakes were such big ones that / 揺れがあまりに強かったので、
people could not keep on standing./ 人々は立っていられなかった。
普通のso that構文で書くと、The quakes were so strong that people coulod not keep on standing.です。ただしここでは、ひねってbig onesという名詞にかかかる語を選ばせる形式にしました。
つまりsoではなく、suchが入る選択肢②が正解です。誤った人はbigに引っ張られて、soを含む選択肢③を選んだのではないかと思います。
quakeは名詞で「揺れ」を指します。地震はこれにearthを足してearthquakeですね。ガス爆発などの事故であれ地震であれ、何かが揺れる時は 一度ということは少ないです。よってsuch a big oneではなくsuch big onesとなります。a big oneにかかる語を選ばせる場合はsuchが見付けやすいですが、わざと複数形にして直接形容詞にかかるという擬態にしてみました。
理屈を分かった上で正解だった人は、本当に自信を持っていいです!
問10 You say Neil did it on purpose to damage our reputation. Why do you think that was ?
① A: cause B: was
② A: purpose B: did
③ A: cause B: did
④ A: purpose B: was
on purposeは「わざと」というイディオムですね。これは知っていれば解けます。問題は空欄Bですね。
★You say / 君の意見では
Neil did it on purpose / ニールはあんなことをわざとやった。
to damage our reputation. / 僕らの評判を落とすために、
Why do you think that was ? / どうしてだと思う?
どうしてdidではなくwasなのかという点が問題ですね。that以下に省略されているのは、that was the case「そういうことだったのか」、またはthat he did it「そんなことをしたのか」です。thisやthatの後はbe動詞が来るのが普通ですから、ここでは素直にwasを選ぶのが正しいです。
もし選択肢にisを入れていれば、もっと難問になったと思います。ニールがなにか良からぬことをしたのは過去ですから、isは不正解です。